<第94回> 伊勢湾台風殉難者を慰霊する“龍潭寺の大風袋”と台風防災について

<第94回>
1月18日(土)
18:00より

テーマ:伊勢湾台風殉難者を慰霊する“龍潭寺の大風袋”と台風防災について
講師: 医王山・龍潭寺 住職 別府良孝氏
会場: 料亭つたも

講師略歴:物理学を愛教大と名大で学び博士(理学)の学位を取得。15年前まで愛知学院大学で情報系の科目を教えていた。日本物理学会と日本宗教学会の会員。
講演主旨:まず、日本に六つある龍潭寺について説明します。ついで、伊勢湾台風当日の名古屋市役所と三重郡楠町役場の対応を比較します。名古屋市は、貯木場の材木が殺人凶器になる事を予見できず、死者を増やしました。楠町は、避難誘導を的確に行って、死者をゼロにしました。当時の龍潭寺住職(別府崟芳)は、倒れた大楠木の根元で「風神様」を創って台風防災を祈願し、長さ6M、直径2Mの「ビニール製の大風袋」に殉難者4728人の名前を書いて慰霊しました。「大風袋」は、宗教学者などによって文化遺産、民俗遺産、信仰遺産、宗教遺産、記憶遺産、防災遺産として評価されています。

画像クリックでレジュメをご覧いただけます。